北イタリアの山群ドロミテ
コルティナ・ダンペッツォ/ミズリーナ湖
北イタリアのオーストリア国境付近に横たわるドロミテ山岳地帯を紹介します。
コルティナ・ダンペッツォへ
ベネチア・メストレ駅からATVO社のバスに乗り、3時間ほどかけてコルティナ・ダンペッツォへ向かいました。
コルティナ・ダンペッツォはドロミテの東側の観光拠点となる観光地です。
夏はハイキング、冬はスキーやスノーボードを楽しめるリゾート地として有名で、また、ミラノと共同で2026年冬季オリンピックが開催される都市としても知られています。
スケートリンクがあったり、宿にはスキーの倉庫があったりと、冬のスポーツが盛んに行われている様子が垣間見えました。
8月の暑い時期に行きましたが、標高が1211メートルと、高いのでとても涼しく、快適な気候です。
しかし山の天気は変わりやすく、しょっちゅう雨に降られるので傘は必須です。急に降ってきます。しかも結構強いのが。ただ数分雨宿りすれば止む程度です。
そこまで大きな町ではなく、街自体は小一時間ほどあれば回れてしまうほどの広さです。360度山々に囲まれていている、のどかな田舎町です。
ローマ→フィレンツェ→ベネチア→コルティナ・ダンペッツォと、イタリアを北へと進んできましたが、北にいくにつれて、ラテン系の人よりも、ゲルマン系の人の方が多くなっている気がします。
コルティナでは明らかに、ゲルマン系の見た目をした人が多かったです。どうやら同じイタリアでも、北と南とでは、人種が違うようです。
コルティナは都市の観光地とは違い、かなりの田舎なので、英語が通じるか心配でしたが、そこそこ通じました。ドロミテは世界遺産に登録され、世界的に有名な場所なので、いろんな国から観光客が来るんでしょう。
ドロミテでハイキング
コルティナ・ダンペッツォから、現地のバスで30分ほどでハイキングコースに到着します。蛇のようにクネクネと曲がった道をバスに乗っているとかなり酔いましたが、バスから降りると新鮮な空気と、予想以上の数の観光客が出迎えてくれました。
すぐに雨が降ってきてしまい、最悪の足場の中、靴が泥だらけになりながら、山道を進みます。すると目的地に着く頃にはさっきまで雨が降っていたのが嘘のように感じるほどの晴天になりました。本当に山の天気は変わりやすいですね。まあ、当たり前っちゃ当たり前か。
ハイキングコースは美しい山岳と湖に囲まれています。この二つのコントラストが景色をより美しいものとしています。
8月というハイキングのベストシーズンだったのですが、この辺りは、自分たち以外の観光客が全くいなかったので、景色を独占している気分になりました。
ミズリーナ湖
こちらもコルティナ・ダンペッツォからバスで30分ほどで到着。早朝に行きましたが、すでにたくさんの人がいました。
空気が澄んでいて、風がほとんどなかったため、湖面に反射する山と空が綺麗に写し出されています。
Macのデスクトップ画面の壁紙にありそうな景色です。
アクセス
最後に
ドロミテ山岳地帯は、イタリアの観光地として、ローマやベネチアと比べるとあまり有名な場所ではありませんが、壮大な自然を楽しむことができます。
Webサイトなどでもまだまだ日本語の情報はあまり多くなく、観光難易度は低くないかもしれませんが、アルプスの一画である北イタリアの大自然を堪能しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。